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固い結束力と
技術力が自慢の
現場に強いプロ集団
平成4年創業の「長沼組」は、本拠地である神奈川県下のみならず、首都圏、北関東、関越エリアにおいても展開し、着実に成長を遂げている企業だ。そんな同社を力強く牽引する長沼社長と、社長の右腕として活躍する岡本所長に、女優の大西結花さんがインタビューを行った。
誰かの役に立つ仕事を
その思いが人心を掌握する
大西:御社の創業はいつごろですか?
長沼:平成4年です。現場で3年ほど経験を積み、28歳のときに横浜の地にて独立を果たしました。
大西:下積みが3年というのは随分お早い方なのではありませんか?
長沼:そうですね。しかし私は以前から独立心を抱いていましたので、早々に目標を立てて人の倍以上働き、技術の習得にも励んできました。そして独立後も個人事業として実績を積み重ね、平成9年に法人化。国土交通大臣許可も取得して、現在に至ります。
大西:順調に歩んでこられたようですが、経営者となってご自身の中で何か変化などはありましたか?
長沼:一番変わったのは、責任感の大きさです。経営者は最後の最後まで責任を持たなければなりませんから、逃げ道がない。だからこそ、何事も先を見越して取り組むようになりました。
大西:そうした長期的な目線を持ってこられたからこそ。14年という長きにわたって事業を存続させてこられたのでしょうね。ところで岡本さんは、いつ頃からご一緒に働かれるようになったのですか?
岡本:約3年前です。新潟県中越地震が起こった直後に震災復旧のために社長が現地に来られ、そのときに出会いました。社長は現地の状況を見て、即座に新潟営業所を開設。現地の温泉旅館と割烹店を買い上げて宿舎とし、80名近い職人を呼び寄せてくださったのです。その素早い判断と、大胆な行動には感服しましたね。
長沼:しかし仕事としては100%赤字に終わったのですよ(笑) 周囲の業者がどんどん撤退する中で、当社にも早期撤退という道はありましたが「誰もやらないのならば我々がうやるしかない」と腹をくくり、最後まで全うさせていただきました。どんなに悪い条件でも、誰かの役に立てることは嬉しかったですね。
大西:岡本さんがついて行こうと思われた気持ちが分かります。